阪本麻郁のケルン便り

Tuesday, January 30, 2007

消防団と新年


 遅ればせながら、ケルンより明けましておめでとうございます。
 クリスマスから年末にかけて、祝日ムードのドイツ。クリスマスは家族と過ごし、シルベスター(大晦日)は友人と花火を上げながらどんちゃん騒ぎで夜を明かすのが伝統です。
 今年は珍しい事に友人の誘いで、ドイツの小さな街に所属するボランティア消防団員と新年を向かえました。フランクフルトの南西、フランス国境に程近い人口860人街クラインシュタインハウゼンは、山間の集落といった雰囲気。この街の消防団員は20名全員がボランティアで、18才〜59才の大工、技師、看護士、軍人、学生等様々なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。この街に住む住人であれば、3年間の消防士教育プログラムを経てその資格を取得できるそうです。
 年越しに向けて消防団長の家に団員達が家族連れで集ってくる様子は、京都の地蔵盆で町内のおじさん達が集りお酒を酌み交わす姿とどこか共通するものがあります。ケルン等の都会と違い、ゲゼルシャフト(近代社会)ではなくゲマインシャフト(地域社会)なのです。昨年は、豚小屋が火事で2千匹の豚が死んだなあといった話を肴にどんどんゼクト(シャンパン)、ビールが空けられて行きます。そして、12時の時報が鳴り響くと共に大量の花火を手にみんなで家を駆け出るのです。大晦日は誰でも花火を上げていいという法律があるらしく、花火も本格的。100連発の打ち上げ花火や、ロケット花火、爆竹等。子供達も大興奮で、次から次ぎえと花火を打ち上げます。
 それが終わると再び、祝杯。強靭揃いの消防団員に限らず、ドイツ人は、非常にお酒に強いです。日本では新年会、忘年会シーズンに急性アルコール中毒で病院に運ばれたという話を聞きますが、ドイツ人は無敵です。どんちゃん騒ぎは、明方まで続きました。私はというと3時には、お酒に飲まれぐっすり眠っていました。ドイツ人とお酒を酌み交わすのは、要注意!
*京都新聞1月投稿