ドイツのダンス

Sonntag, Oktober 07, 2007

タンツプラットフォーム 2008


ベルリンで1994年に始まったタンツプラットフォームは、当初「バニョレ国際振付コンクール」のドイツ代表を選考する場でした。2002年からはその機能をはずし、ドイツのコンテンポラリー・ダンス、とりわけフリーのダンスシーンを紹介する場として定着しています。ベルリン以後、フランクフルト(1996)、ミュンヘン(1998)、ハンブルク(2000)、ライプツィヒ(2002)、デュッセルドウル(2004)、シュトゥットガルト(2006)と2年ごとに開催都市を変更して行われています。2008年はハノーバーで2月21日から24日まで開催です。3名のキュレーターによって選抜された作品が、5日間にわたって公演されます。「メード・イン・ジャーマニー」の最新ダンス作品を見る絶好の機会です。この時期、他の町の公立劇場のカンパニー作品と合わせて見れば、ドイツのダンスシーンの豊かさを実感できると思います。

写真は2004年、デュッセルドルフでのタンツプラットフォームを見にやってきた海外の劇場関係者、評論家、ジャーナリストが最終日に集まって、交流している様子です。

Donnerstag, September 27, 2007

ヤン・プッシュの新作

京都ダンスアカデミーの講師として2002年より京都に何度もやってきているヤン・プッシュが、今年から北ドイツにあるオルデンブルク国立劇場の専属振付家に就任しました。この劇場はウルス・ディートリッヒが率いるブレーメン・タンツテアーターと緊密な関係を取りながら、北ドイツにおけるダンスの興隆を図るために今年から新たに活動を始めました。その初代専属振付家に指名されたのがヤン・プッシュです。

10月19日(金)20時に彼の新作が初演されます。タイトルはそのものずばり"How do you do?!"です。昨年12月、オーディションで選ばれたダンサー(男性5名、女性5名)の中には、2年前、京都ダンスアカデミー in Summer にケルン音楽大学ダンス科より派遣されたミヒャエル・レアーもいます。


京都ダンスアカデミーの人材育成に注目!!

Mittwoch, September 12, 2007

京都ダンスアカデミーからヴッパータールへ

9月7・8・9日の3日間、ヴッパータールでピナ・バウシュ振付による2作品「カフェ・ミュラー」と「春の祭典」が公演されました。9月からのシーズン開幕をこの作品で飾ったのは、おそらく初めての中国公演を控えて、その準備の意味合いもあったのでしょう。昨年、東京の国立劇場でも同じ演目が公演されましたが、やはり本拠地での公演は、緊張感、集中力、舞台空間すべてが一つとなって素晴らしい公演でした。しかも嬉しいことに、京都ダンスアカデミーでずっとワークショップを受けてきたダンサーが舞台に立ちました。プロフェッショナルなダンサーの育成を活動の目的に掲げるNPO京都ダンスアカデミーにとって、大いに嬉しい出来事でした。写真は最終日(9月9日)、カーテンコールに応えるピナ・バウシュとダンサーたちです。ピナ・バウシュの向かって左にいるのが京都出身の山下智子さん(21)です。

Freitag, Dezember 15, 2006

ベルリン・フィルの教育プロジェクト MusicTANZ

"Rhythm is it!"(邦題は「ベルリン・フィルと子どもたち」)という映画で、ベルリンの子どもたち、とくに社会的なひずみの中で問題を抱えている子どもたちが、ダンスと音楽を通じて、人間的に成長していく姿が感動的に描かれていました。サイモン・ラトルがベルリン・フィルの常任指揮者になってから、「教育」という側面に大きな重点が置かれるようになりました。州や国家のお金で運営されていた時代が終わり、「独立行政法人化」された中で、演奏だけしていればいいという時代が終わったこともあるのでしょう。

ベルリン・フィルの教育プロジェクトについては、以下のベルリン・フィルのサイトの中の「ZukunftBPhil」(ベルリン・フィルの将来)というところで見ることができます。12月11・12日に初演されたのが、「モダン・タイムズ」というプロジェクト。エドガー・ヴァレーズの「イオニザシオン」をクザヴィエ・ル・ロワが振付け、ストラヴィンスキーの「結婚」をアレッタ・コリンズが8歳から80歳のダンサーに振付けました。20世紀前半、チャプリンの「モダン・タイムズ」を思わせるタイトルのもと、20世紀前半の音楽を用いたダンスと音楽のプロジェクトが実現されました。導入的に、ウズベキスタン出身で、ハノーバーでも教育を受けた女性作曲家エレーナ・カッツ・チェルニンの「パープル・サイレンス」がショレド・フレデンヒルによる振付とともに、初演されました。

このプロジェクトが毎回映画化されることはないでしょうが、ちょっと見てみたいですね。どんな作品になったのでしょうか。

ベルリン・フィルのサイトです。

http://dev.berliner-philharmoniker.de

Samstag, Dezember 09, 2006

ビーレフェルト

ノルトライン=ヴェストファーレン州は、ドイツで最も人口密度の高い州です。それは、ルール地方というドイツでも最も大きな工業地帯があるからです。この州には、ヴッパータール、エッセン、デュッセルドルフ、ケルン、ボンなど日本人にも比較的知られた都市が密集しています。ボッフムもこの州にあります。これらの都市は「ノルトライン」地方にありますが、「ヴェストファーレン」(世界史でウェストファリア条約なんて習いましたね)を代表する都市がビーレフェルト、ミュンスターです。さて、そのビーレフェルト市立劇場にも、ダンスシアターがあります。このシアターの専属コレオグラファーがグレゴア・ツェリッヒ。京都ダンスアカデミーでは2005年の3月に招聘しました。

オスナブリュック市立劇場での活躍が認められ、去年秋のシーズンからビーレフェルトに就任しました。今年の秋、市立劇場の改修工事が終わり、リニューアルされた劇場で、グレゴアが活躍しています。来年1月25日には、Stadt. Stolper. Steine(都市・躓き・石)という新作が初演、1月下旬から3月にかけて公演されます。

Donnerstag, November 30, 2006

新作 ロドルフォ・レオーニ&FTS

京 都ダンスアカデミーが今年の夏ワークショップの講師として招聘したロドルフォ・レオーニ。彼の新作が、12月15日と16日、エッセンの「パクト・ツォル フェアライン」で初演されます。「パクト・ツォルフェアライン」は、ヨーロッパ最大のルール工業地帯の産業遺跡ですが、ノルトライン=ヴェストファーレン 州およびエッセン市が文化施設として再生し、その中には振付センター、デザイン・センターおよびダンス公演を行うホールなどがあります。

ロ ドルフォ・レオーニは2005年の振付家のためのドイツ・プロデューサー賞を獲得しました。獲得後の第1作が、フォルクヴァング・タンツシュトゥーディ オのために振付けた"If and only if"という作品で、これが12月15・16日に初演されることになりました。

2005年から2006年にかけてドイツで公演された話題作「スピーク」(2006年3月京都でも公演)に続くレオーニの新作です。

Donnerstag, Oktober 19, 2006

ボッフム市立劇場に注目!

ボッフム市立劇場では、新しいシーズンを迎え、今年の新作として村上春樹の作品『アフターダーク』を明日10月20日初演します。その中で、前回の記事にも登場した阪本麻郁さんが出演!

2004年の夏、フォルクヴァング・タンツシュトゥーディオ(FTS)の芸術監督であるヘンリエッタ・ホルンが来日したとき、阪本さんがアシスタントを務めたという経緯があります。昨年から、ボッフム市立劇場の監督がFTSの公演を定期的に劇場で行うようになり、今回の新作『アフターダーク』で日本人ダンサーを募集するという時点で、ヘンリエッタ・ホルンが阪本さんを紹介したところ、オーディションの結果即決。京都ダンスアカデミーとしても、京都での活動が間接的にせよ実を結んだことになり、大いに喜ぶべきことです。写真は、今年の6月に撮影したボッフム市立劇場の正面です。